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能面の材料は木曽檜です

檜の香りとノミで彫っていくとき、何とももったいなく、また気持ちがいいものです。

樹齢200年以上の檜を活かしきる心で向かっていきます。


柔らかく軽く、反りが出にくく、油脂が適度に含まれ耐久性もあり、能面には最高の素材です。油脂があるとノミが切れやすい一方、時がたつととシミが出てくるため、打ち終えた後にアルコールにつけて油抜きをしてから、彩色をします。


檜の素材の大きさは、縦7寸×横5寸×厚み2寸5分か3寸(1寸は3cm)、27cm×15㎝×7.5か9cmの素材に中心線、輪郭を描いて、彫り半分,彩色半分の長い工程を進みます。


能において7寸は重要な意味を持っています。当時の男子の標準身長が5尺6寸で、7寸は全体の八頭身になり、舞姿が八頭身となり美的センスが備わりバランスが取れた寸法です。






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