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能面の変遷

面打ちの歴史は五期に大別されています。


①翁面の時代(鎌倉時代)


②創作期の時代(南北朝~室町中期)


③完成の時代(室町後期~安土・桃山時代):この時期の面は④本面と称され、以降の能面の理想・規範となる


⑤模索の時代(江戸時代以降)


               参照:別冊太陽




能面師は、能の喜怒哀楽の動きを、動かない面で演じる役者の立場に立って、その長い演技に耐える工作を施すために心血を注いできました。


江戸時代以降は、どれだけ本面に近い写しを作るかの模索中心になります。「能面においては本面が楽譜に相当し、能面師は演奏家に当たる。したがって、演奏家の考え次第によって内容的なものは、色々変化のある表現になって彫り出される」(羽生光善氏)


能面を打つことを通じて、能面と能の奥深さを知るとともに、室町時代に世阿弥により大成され、現代まで約650年以上受け継がれてきていることに改めて心が高まります。






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